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DX推進について

株式会社岡部のDX推進についてご案内します。

Vision for DX Promotion

1.DX推進ビジョン

私たち株式会社岡部は、富山の地で総合建設業として創業し、地域社会と共に歩んできました。土木、建築、遊具、生コン・骨材製造販売という多彩な事業領域を通じて、人々の暮らしを支え、企業理念『明るい未来を創り 幸せな社会を実現します』の達成を使命としております。技術革新や社会課題が複雑化する現代において、建設業も変化が求められる中、私たちはデジタルの力を活用し、効率的かつ持続可能な事業運営を目指す「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に積極的に取り組んでいます。
DXの推進は単なる技術導入に留まりません。当社は、Microsoft 365を活用した情報連携の強化をはじめ、BIM/CIMによる設計・施工の可視化、ICT技術を活用した施工管理のデジタル化、そしてAIやRPAによる業務効率化に取り組むことで、全社的な業務改革を進めています。また、データドリブン経営を実現することで、経営判断のスピードと精度を向上させ、持続可能な事業運営と地域社会への貢献を両立させることを目指しています。
私たちが描くDXの未来は、社内だけで完結するものではありません。当社が培ったノウハウや技術を地域全体へ波及させることで、地方建設業全体の効率化を支援し、業界全体の発展に寄与していきます。変化を恐れず、挑戦を楽しむ姿勢で、地域と共に成長する企業として、これからも歩みを進めてまいります。
当社の企業理念とタグラインである『We Build Tomorro』という言葉のもと、私たちはDXを通じて新たな価値を創造し続けます。これからも地域の皆さまと共に、より良い社会の実現を目指して歩み続けます。

株式会社岡部
代表取締役社長 岡部 竜一

DX Promotion Strategy

2.DX推進戦略

全社的なデジタル化と業務プロセスの効率化を推進し、持続可能な成長と競争力の強化を図る。

データドリブン経営の実現

株式会社岡部では、業務データの分析を基にした経営判断を行う。ポータルサイトやBIツールを活用し、データ可視化を進め、経営戦略の精度向上を図る。

地方建設業全体の効率化に寄与

株式会社岡部では、地域の建設業のデジタル化を推進し、プロジェクト管理と施工プロセスの効率化を図る。ICT技術やRPAを活用し、業務の自動化と最適化を実現する。

BIM/CIMの活用

株式会社岡部では、BIM/CIMを活用して設計・施工・管理プロセスを効率化し、プロジェクトの精度と生産性を向上させる。

デジタルと融合した遊具の提案

空間クリエイティブ部では、設計から施工までの一貫したDX化を進め、VRや3Dモデリング技術を活用したデジタルと融合した新規デジタル遊具のカスタマイズ提案を強化する。

リモートワーク体制構築

株式会社岡部では、リモートワーク環境を整備し、柔軟な働き方を推進する。セキュリティ対策を強化し、Microsoft365などのツールを活用して業務効率を高める。

ポータルサイトでの業務効率化

株式会社岡部では、社内ポータルサイトを活用し、情報共有と業務プロセスの効率化を促進する。必要な情報へのアクセスを容易にし、業務のスピードアップを実現する。

Human Resource Development

3.DX推進体制×人材育成

体制

当社では、DX推進のための明確な体制を整備しています。部署横断型のメンバーで構成されたDXプロジェクトチームを発足させ、定例会を通じてプロジェクトの進捗確認や施策の検討を行っています。このプロジェクトチームでは、実務執行総括責任者(プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー)を中心に据え、DX戦略の方向性を策定し、具体的な計画や実行を進めています。また、i-Constructionの会員として、先進的な技術や情報の共有を活用し、業界全体との連携を図りながらDX施策を推進していきます。
また、DXを支える基盤として、ITスキルを持つ人材の育成にも力を入れていきます。当社では今後、社員のITリテラシー向上に向けた取り組みを進め、必要な学びやスキル習得の機会を提供していきます。これらの取り組みにより、組織全体で効果的かつ一貫したDX推進体制を構築していきます。

人材育成

当社では、DX推進に必要な人材育成にも積極的に取り組んでいます。外部セミナーや全国建設業コミュニティ「ON-SITE X」のセミナーに参加し、最新のDX関連知識や実務ノウハウを吸収しています。これらで得た情報や学びを社内で展開することで、組織全体のスキル向上を図っています。さらに、社員間での情報共有や知識の定着を目的とした社内勉強会を通じ、DXの推進に必要な人材基盤の強化を進めています。

Presentation of specific measures

4.ITシステム環境の整備

当社は、最新技術を活用した建設業界トップクラスのITシステム環境整備を進めています。
この取り組みにより、社内の業務効率化およびセキュリティの強化を実現し、企業としての競争力を向上させることを目指しています。

1. 拠点間ネットワークの強化

本社を含む5つの拠点を高品質なネットワークで接続し、以下の環境を構築しました。

  • IPoE接続および10Gbps化
    次世代の高速インターネット接続を導入。
  • WiFi効率化構築
    全拠点で高速かつ安定した無線通信環境を整備。
  • グループ会社含む拠点間VPN構築
    データ共有と業務効率向上を実現。

2. Microsoft 365 (Business Premium) の活用

セキュリティと利便性を両立するため、Microsoft 365のBusiness Premiumプランを導入しました。

  • SSO(シングルサインオン)の導入
    簡便なアクセス管理を実現。
  • 多要素認証(MFA)の適用
    高度なセキュリティを確保。
  • Defender for Business
    統合型のセキュリティソリューションで社内データを保護。
  • Intune
    端末管理を一元化し、ノートPCや社用スマートフォンのセキュリティポリシーを適用。紛失や盗難時にもリモートワイプ機能を活用して、機密情報の漏洩リスクを最小限に抑えています。
  • Autopilot
    新しいデバイスの初期セットアップを自動化し、従業員が迅速に業務を開始できる環境を整備しました。また、リモートでのセットアップや設定変更にも対応し、初期設定者の負担を軽減しています。

3. Windowsアカウントの企業版化

従業員が利用するWindowsアカウントを企業専用のアカウントに統一しました。これにより、各デバイスでの一貫したアクセス管理やセキュリティポリシーの適用が可能となり、個人用アカウントの使用によるセキュリティリスクを排除しました。

4. 生体認証の義務化

全従業員に支給するノートPCおよび社用スマートフォンに対して、生体認証の導入を義務化します。これにより、不正アクセスのリスクを最小限に抑えるとともに、業務の安全性を向上させています。

このように、当社は最新技術を活用した環境整備を行っています。これからも持続的な成長と革新を目指し、社員と社会にとって価値のあるソリューションを提供してまいります。

DX Strategy Performance Indicators

5.DX戦略の成果指標

1. 社員のパフォーマンス強化
(付加価値を生むアウトプットの強化)

指標

社員1人当たりのパフォーマンス

目標

2028年時間チャージ6,500円、
2032年時間チャージ7,000円(2024年現在時間チャージ6,000円)

2. BIM/CIMの活用度

指標

BIM/CIMを使用したプロジェクトの割合

目標

2026年までに全プロジェクトの50%でBIM/CIMを活用する

3. 遊具事業におけるデジタル技術活用度

指標

VR、ARや3Dモデリング、3Dプリンターを活用した提案率

目標

2026年までに、提案案件の80%でデジタル技術を活用する

4. SaaSやICTを活用した業務効率化

指標

業務時間の削減率

目標

2025年までに年平均30%業務時間を削減

Dialogue with Stakeholders

6.ステークホルダーとの対話

DX推進において、ステークホルダーごとの特性や目的に応じた対話を定期的かつ効果的に行うことで、
全体の理解促進と協力体制を強化します。

対話の目的 対話の手段・方法 期待される結果 頻度
社員
  • DX推進の重要性を共有
  • スキル向上と意識改革
  • 勉強会や説明会
  • ポータルサイトへの掲載
  • 社員総会
  • DXへの理解と積極的な参加
  • 新たなスキル習得
月1回以上
協力業者
  • 業務効率化の提案や連携
  • 安全大会
  • 効率的な業務遂行
  • 技術革新への協力
年1回
取引先
  • DXを通じた価値提供の強化
  • 関係強化と信頼構築
  • 定期的な訪問・webミーティング
  • ニーズに基づくカスタマイズ提案
  • 信頼関係の向上
  • 継続的な取引の確保
日常的
地域社会
  • 地域社会への貢献
  • サステナビリティの向上
  • プレスリリースによる発表
  • 地域住民との対話
  • 地域プロジェクトへの参画
  • 地域からの信頼獲得
  • 地域でのDX推進活動の認知向上
2か月に1回

Cyber Security Measures

7.サイバーセキュリティ対策

情報セキュリティ基本方針のマーク

当社は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している「SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)」制度に取り組み、
「SECURITY ACTION」二つ星を宣言しました。
今後も、より一層の情報セキュリティの強化・向上に努めてまいります。

  1. 経営者の責任
    当社は、経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。
  2. 社内体制の整備
    当社は、情報セキュリティの維持及び改善のために組織を設置し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。
  3. 従業員の取組み
    当社の従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識、技術を習得し、情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。
  4. 法令及び契約上の要求事項の遵守
    当社は、情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、お客様の期待に応えます。
  5. 違反及び事故への対応
    当社は、情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反及び事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。

制定日:2024年12月1日
株式会社岡部
代表取締役社長 岡部竜一