ATTAC工法とは

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工法概要

特長

ATTAC工法は雨水等をすばやく吸収・保水します。
保水量を超えた雨水等は、その透水性により、すばやく排水層へ流下させます。
また、溜め込んだ雨水等はゆっくり蒸発させ舗装表面温度の上昇を抑制します。
舗装面の硬度(柔らかさ・反発度)を自在に変えられるので、芝の下地から防草までの様々なご要望にお応えいたします。

メカニズム

ATTAC土メカニズム

土に添加物を混合し土を立体網目状の団粒構造に改良する事により、透水性と保水性という相反する性能を向上させる工法です。
団粒構造に改良した土は微粒子が結合し塊を作るため、土粒子間に大きさの異なる様々な空隙が構成され排水性と保水性が確保されます。

■処理前と処理比較表
土粒子の状態 泥濘化 水を注いだ状態

未処理土

単粒構造
水加すると泥濘化
土粒子が流出する

単粒子状態 泥濘化 水を注いだ状態

ATTAC工法処理土

団粒構造・大小の隙間で構成
水加しても泥濘化せず
土粒子も流出しない

団粒子状態 泥濘化なし 水を注いだ状態
■ATTAC工法とその他の舗装の降雨直後の状況

園 路

園路

グラウンド

園路

ATTAC工法舗装部 水はけが良く水溜まりがない 従来の土系舗装部 水はけが悪く水溜まり多数 ATTAC工法舗装部 締まっており足跡が残らない
降雨直後に機能回復(運動が可能)
水はけが良く水溜まりがない砂質土の入替え部泥濘化しており足跡が残る
乾燥機能回復まで数日必要

 

■ATTAC工法の透水性と保水性能 (用途と流用土質により考慮する)
室内試験性能 現場試験性能
透水性 1*10-5m/sec以上 1*10-6m/sec以上
保水性 250L/㎥以上 200~225L/㎥以上

ATTAC工法による舗装は
添加剤量を調整することにより
様々な用途に使用できます

<共通ポイント>

  • 降雨後の水溜まりの発生を抑制
  • 表層の保水により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制効果あり
  • 降雨後の表層硬度の変化が少なく「泥濘化」とひび割れ」の発生を抑制
  • 現地発生土(砂質系土)を再利用することで、コストと環境の負荷を低減!
    (利用に適さない場合もあります。下記留意点参照)
■各種用途のポイント
グラウンド・広場

降雨後の水溜まりの発生を抑制し、足跡なども残らずグランドなどを良い状態に保ちます
保水性があるため砂埃が立ちにくく、周辺環境にやさしい
保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間を実現します

人工芝下地

アスファルトの下地に比べ、衝撃が少なく競技者の足腰への負担が少ない
保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間を実現します

天然芝下地

余剰水を排水し、通気性が良いため土中への酸素供給が豊富で、芝の根腐れを大幅に抑制します
保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間を実現します

園路・歩道

自然の舗装材のため周囲の景観と調和します
アスファルトの舗装に比べ柔軟性に富み、衝撃が少なく歩行者の足腰への負担を軽減します
保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間を実現します

公 園

土の自然な優しい風合いと透水性保水型土系舗装の機能性で、遊び環境を良くします
保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間を実現します

防 草

自然の舗装材のため周囲の景観と調和する
保水性があるため樹木周囲の表土の急激な乾燥を抑制
光を遮ることで、樹木周囲の草の発生を大幅に抑制しつつも、透水性を持つ為、樹木への水やりの妨げにならず、防草区域での樹木の植生を妨げない
農薬などの有害物質は使用しないため自然環境や生態系への害がない

路 盤

大面積での透水性・保水性により、集中豪雨時には集中流出抑制効果あり
(透水係数が大きいため保水速度が優れています)
表層直下の排水性を確保することにより、ATTACアスファルトの透水性舗装の性能を最大限に発揮することが可能

 

<現地流用土を再利用する場合留意点>

  • 流用土の性状・土質によって保水性と透水性を得ることができない場合があるため、室内試験によりその適性を見極める必要があります。
  • 再利用土単体での使用が不可能な場合であっても適正土を混合して適合範囲内にし、室内試験結果から保水性・透水性のいずれかまたは両方を限定した数値に定める場合は、使用も可能です。
  • 購入土で施工する場合には、特定された砂質土をご使用ください。

 

詳しくは(株)岡部まで、ご相談ください。

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